病気のアラカルトSick a la carte
| 胃ガン （英）Gastric Cancer |
| ■どんな病気か 胃ガンは、日本人に発生する悪性腫瘍の第一位を占めていますが、近年減少の傾向をみせ始めました。患者は、ほぼ２対１の割合で男性に多く、年齢は５５〜６９歳の人が多くなっています。 ■症状 初期のころは、なんの自覚症状もありません。 症状が現れても、胃ガンに特有なものはありません。なんとなく胃の具合が悪い、食欲がない、食べ物の好みが変わる、胸やけがする、げっぷが出る、吐きけがするなど、ほかの胃腸の病気でみられる症状と同じですが、しいていえば、これらの症状が頑固につづくのが特徴です。 初期のころは痛みがありませんし、胃・十二指腸潰瘍のように空腹になると痛むといったような食事と痛みの現れ方に関係があるということもありません。 そのうちに、腹部を外から押さえるとかたいしこりを触れるようになります。このころになるとガンはかなり進行して、食欲がひどく衰えて全身の衰弱が目立ち、おなかに水がたまってきたり、痛みが激しくなって嘔吐がおこり、コーヒーの残りかすのような血液を吐いたりすることがあります。 また、胃ガンから出血した血液が混じって、便の色が黒褐色になることもあります。 肝臓、肺、脳、骨などいろいろな臓器に転移をおこすと、さまざまな症状が現れてきますから、胃だけの病気としてではなく、全身の病気と考えなければなりません。 |
